フィンテック投資会社Ribbit、「ブランクチェック」事業で3億5000万ドルのIPOを開始

記者 ジュビリーエース 報道

Ribbit Capitalは、主にクリプトカレンシーやブロックチェーン企業を含むフィンテック系の新興企業に投資しています。買収に特化した「ブランクチェック」企業体のために3億5000万ドルを調達しています。

特別目的買収会社としても知られる「ブランクチェック」法人であるRibbit LEAP Inc.は火曜日、米国証券取引委員会(SEC)に目論見書を提出しました。

Ribbit Leapは事業を行っておらず、対象企業の発掘・買収のみを目的として設立されました。目論見書には、「合併相手の選定を行っておらず、合併候補企業との実質的な協議は行っておりません。」と記載されています。

従来の公開会社の場合、大型買収には株主の承認が必要です。 しかし、「ブランクチェック」の会社は、この点で自由度が高いです。

Ribbit Leapの目論見書の「リスク要因」の項では、「当社の株主が当初提案した企業結合について議決権を有しない可能性があり、当社の株主の過半数が支持しない場合でも、当初提案した企業結合を完了できる可能性がある」と警告しています。

JPモルガン・チェースは、Ribbit LeapのIPOの唯一のブックランナーです。

株式引受人は当初の予定よりも15%多くの株式を発行できることになり、総収入は4億250万ドルとなります。

目論見書では、Ribbit Capitalの投資範囲を説明する段落の中でクリプトカラ ンシーについて言及しているのは2回だけで、主流の金融サービスやテクノロジー分野の企業についても言及しています。

Ribbit CapitalはLibra協会の創立メンバーです。昨年、Facebookは世界的なデジタル通貨を開発するためにLibra協会を設立しましたが、代わりに単一の不換紙幣に固定された安定貨幣の発行に落ち着くことを余儀なくされる前に、世界的なデジタル通貨を開発しました。

ブロックチェーンスペースでは、Ribbit Capitalが2019年にBobby Lee’s Balletのクリプトカレンシーウォレットスタートアップのシードファンディングラウンドを主導しました。また、Coinbase、Revolut、Robinhood、Xapo、Chainalysis、Figure Technologies、CRB Group(Bank of America Cross River Bankの親会社)にも投資しています。

Ribbit Leapが何社のクリプトカレンシーやブロックチェーン企業を買収するかは不明だが、ブロックチェーン業界が回復する中で目論見書が提出されました。

通貨価格の強気相場に加え、新興取引所のINXが規制対象のオンチェーンIPOを開始したほか、業界大手のCoinbaseやRippleも上場を検討しているとの報道があります。

記者 ジュビリーエース 報道